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Venice Token(VVV)が24時間で36.9%急騰し4.42ドルへ──取引高5,770万ドルの背景を読む
導入
Venice Token(VVV)が24時間で36.9%上昇し、4.42ドル(約663円、1ドル=約150円換算)に達した。(Blockchain Magazine報道、2026年2月16日) 取引高は5,770万ドル(約86.6億円)に膨れ上がり、時価総額ランキングは180位まで浮上。だが史上最高値からはなお80%以上の開きがある。
数字だけを見れば強烈な上昇だ。週次では142%、月次でも44.3%のプラス。ここが分かれ目。持続的な回復なのか、それとも薄い流動性が増幅した短期的な急騰なのか。本記事では、元記事のデータをもとに価格動向・供給構造・リスクを整理する。
背景と課題
元記事の著者であるBlockchain MagazineのAnanya Melhotra氏は、今回の急騰がアルトコイン全般への関心回復期に起きた点を指摘している。暗号資産市場全体と比べてもVVVの上昇率は突出しており、「トークン固有の材料が価格を押し上げている可能性がある」との分析だ。
ただし、元記事では急騰の具体的なファンダメンタルズ要因──たとえば大型提携やプロダクトのリリース──は公表されていないと明記されている。材料不明のまま取引高だけが急増している状態であり、根拠なき期待で参入するのは危うい。
VVVの24時間安値は3.11ドル、高値は4.60ドル。ピーク時には安値から約48%の値幅を記録しており、ボラティリティが極端に高い。直近1時間では1.3%の小幅な反落が確認されており、利益確定の売りが出始めた兆候とも読める。
急騰の具体的な材料は開示されていない。取引高の膨張だけで飛びつくのはリスクが高い局面だ。
技術の核心
元記事にはVenice Tokenが稼働するチェーン名やプロトコルの詳細、半減期スケジュール、バーンメカニズムといった技術情報は記載されていない。このため、本セクションではトケノミクス(トークンの経済設計)の観点から供給構造のみを整理する。
VVVの流通供給量は4,350万トークン、総供給量は7,860万トークンだ。つまり現時点で全体の約55%しか市場に出回っていない。残り約45%が今後流通に加わる可能性がある。
正直なところ、流通率が55%というのは注意が必要な水準だ。未流通分がどのようなスケジュールで解放されるかによって、将来的に大きな売り圧力が発生するリスクがある。元記事では「追加トークンの流通によりさらなる上昇余地がある」と述べているが、逆にアンロック時に価格が急落した事例はアルトコイン市場で繰り返し観測されている。
未流通トークンが全体の約45%を占める。解放スケジュール次第では価格に大きな影響を及ぼす。
応用と市場への影響
以下の表に、2026年2月16日時点でBlockchain Magazineが報じたVVVの主要な市場データをまとめた。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 現在価格 | 4.42ドル(約663円) |
| 24時間変動率 | +36.9% |
| 7日間変動率 | +142% |
| 30日間変動率 | +44.3% |
| 24時間取引高 | 5,770万ドル(約86.6億円) |
| 時価総額 | 1億9,560万ドル(約293億円) |
| 時価総額変動率(24時間) | +41.9% |
| 時価総額ランキング | 180位 |
| 完全希薄化後時価総額(FDV) | 3億5,340万ドル(約530億円) |
| 流通供給量 | 4,350万トークン |
| 総供給量 | 7,860万トークン |
| 24時間安値/高値 | 3.11ドル / 4.60ドル |
| 史上最高値(ATH) | 22.58ドル(2025年1月28日) |
| ATHからの下落率 | -80.3% |
| 史上最安値(ATL) | 0.92ドル(2025年12月1日) |
| ATLからの回復率 | +383% |
時価総額は1億9,560万ドルに達したが、FDV(全トークンが流通した場合の想定時価総額)は3億5,340万ドルと約1.8倍の差がある。この差は、今後のトークン放出によって1枚あたりの価値が希薄化するリスクを数字で示している。
データを追ってみた感覚だと、24時間取引高5,770万ドルと時価総額1億9,560万ドルの比率(約29%)は非常に高い。これは短期的なトレーダーの回転率が極端に高い状態を意味しており、投機色が強い相場だと読める。
FDVが時価総額の約1.8倍。未放出トークンの希薄化リスクを織り込んだうえで判断する必要がある。
よくある誤解ミニコーナー
誤解1:「週次142%上昇しているなら、まだまだ上がるはず」
短期間の急騰率と今後の上昇可能性は別の話だ。VVVは史上最高値22.58ドルからまだ80.3%下落した水準にある。急騰の材料が不明なまま上値を追えば、反落時の損失も大きくなる。
誤解2:「取引高が大きい=安心して売買できる」
取引高5,770万ドルは確かに大きな数字だが、これは急騰局面に集中した短期資金であり、平常時の流動性を保証するものではない。値動きが落ち着いた後に流動性が急減し、売りたいときに売れないリスクがある。
誤解3:「ATLから383%回復したから底打ちは確定」
ATL(史上最安値)からの回復率は過去の安値と現在価格の差にすぎない。底打ちの「確定」を証明するものではなく、再び大きく下落する可能性は常にある。2025年1月に22.58ドルを付けた後、同年12月には0.92ドルまで落ちた事実がそれを物語っている。
レベル別アクション
初心者向け
- VVVの急騰ニュースを「情報収集の練習材料」として読み、すぐに購入判断をしない
- 時価総額、FDV、流通供給量の違いを理解する(本記事の表を活用)
- 暗号資産の利益は日本では雑所得として最大55%(所得税+住民税)の課税対象になることを確認する
中級者向け
- 24時間の値幅(3.11〜4.60ドル)を確認し、自分のリスク許容度と照らし合わせる
- FDV÷時価総額の比率(約1.8倍)から、将来のトークン希薄化インパクトを試算する
- VVVが取引できる取引所が金融庁登録業者かどうかを確認する。未登録の場合、日本の投資者保護制度の対象外となる点に留意する
保存用チェックリスト
- 急騰の具体的な材料(提携、プロダクトリリース等)が公表されているか確認したか
- 未流通トークンのアンロックスケジュールを調べたか
- 利用予定の取引所が金融庁に登録されているか確認したか
- 投資額は余剰資金の範囲内か
- 損切りラインを事前に設定したか
未来展望とリスク
元記事ではVVVの上昇が「持続的な勢いであり、一時的な急騰(フラッシュポンプ)ではない」と分析されている。30日間で44.3%上昇している点は、その根拠として一定の説得力がある。
一方で、以下のリスクは無視できない。
- 材料不明リスク:急騰の具体的な要因が開示されていない。材料なき上昇は反落も急になる傾向がある
- 供給希薄化リスク:総供給量の約45%が未流通。アンロック時に大量売却が発生する可能性
- ボラティリティリスク:24時間で3.11〜4.60ドルの値幅(約48%)は、ポジション管理の難度が極めて高い
- 規制リスク:VVVが日本国内の金融庁登録取引所で取り扱われているかは不明。海外取引所での売買は金融庁未登録業者の利用にあたり、日本の投資者保護制度の対象外となる
暗号資産による利益は日本の税制上、雑所得に分類され、所得税と住民税を合わせて最大55%の課税が生じる。急騰に乗って利益が出た場合でも、税引き後の手取りが想定より少なくなることを事前に計算しておく必要がある。
まとめ
Venice Token(VVV)は2026年2月16日時点で24時間+36.9%、週次+142%という強い上昇を見せた。時価総額は1億9,560万ドルに拡大し、ATL(0.92ドル)からは383%の回復を遂げている。
ただし、ATH(22.58ドル)からはまだ80.3%低い水準であり、急騰の材料も不明のまま。取引高の回転率の高さは投機的な資金が主導していることを示唆している。未流通トークンの割合が大きい点も、今後の希薄化リスクとして意識すべきだろう。
この急騰を「回復の始まり」と見るか「投機の過熱」と見るか。判断の鍵は、今後プロジェクト側から具体的な材料が出てくるかどうかにかかっている。
難しい用語ミニ解説(3つ)
FDV(完全希薄化後時価総額)
すべてのトークンが流通した場合の想定時価総額。現在の価格に総供給量を掛けて算出する。流通している時価総額との差が大きいほど、将来の希薄化(1枚あたりの価値が下がること)リスクが高い。
ATH/ATL
ATHは「史上最高値」、ATLは「史上最安値」のこと。現在の価格がATHからどれだけ離れているかで、過熱度や回復度を測る指標として使われる。
ボラティリティ
価格変動の大きさを示す指標。VVVの場合、24時間で安値3.11ドルから高値4.60ドルまで約48%の振れ幅があり、ボラティリティが非常に高い状態。利益機会が大きい反面、損失リスクも同等に大きい。
参照リンク・情報源
- Blockchain Magazine:Venice Token(VVV)急騰レポート(元記事)
- Blockchain Magazine(Google News)
- CoinGecko(暗号資産価格データ)
本記事は情報提供を目的としています。最新情報は必ず公式サイト・取引所でご確認ください。
投資判断は自己責任で行い、余剰資金の範囲内で取引してください。
