暗号資産(仮想通貨)が分裂するハードフォーク

暗号資産(仮想通貨)が2つに分裂

ハードフォークというのは暗号資産(仮想通貨)と密接に関係した単語で、「あの暗号資産(仮想通貨)がハードフォークした」というような形で使われる言葉です。

しかしながら、当然これだけを見てもハードフォークがどんな意味を持った単語なのかは分かりません。

ここでは、そんなハードフォークという言葉の意味や特徴を解説していきたいと思います。

ハードフォークとは

ハードフォークとは、一言で言いますとこれまでは一つだった暗号資産(仮想通貨)が二つに分裂することです。

この分裂は同じものから分かれるため、分かれた二つの暗号資産(仮想通貨)はシステムや機能など多くの面で共通していることが特徴となっています。

では、なぜわざわざ分裂するのでしょうか。

暗号資産(仮想通貨)のメンテナンスやアップデートは、その利用を停止しなくても行えるのが特徴です。

そのため、問題が発生したり機能の不足を感じたりした場合であってもすぐに解決できることから、分裂などという手段は不要のようにも思えます。

しかし、そのアップデートの方針で運営者が時には対立する場合があるのです。話し合いをしてもまとまらず、どちらも自分たちの案の方がよりこの暗号資産(仮想通貨)の将来に合っていると譲らない。

そんな時に、ハードフォークは大いに役立ちます。ハードフォークをすることで一つだった暗号資産(仮想通貨)を二つに分けることができるので、運営者も二つに分かれ、それぞれの考えに基づき別の道を歩いていくことが可能となるのです。

ハードフォークによる変化

では、ハードフォークが起きるとどのようなことが変わるのでしょうか。

まずは、新しい暗号資産(仮想通貨)が生まれることから、その暗号資産(仮想通貨)に値段がつくことになります。

一つの暗号資産(仮想通貨)が二つに分かれたから半分の値段になるというわけではなく、一つはこれまでの値段を引き継ぎ、もう一つはゼロから新規に値段がつけられるのです。ただし、暗号資産(仮想通貨)の運営方針が変わることからその値段は当然大きく変動する可能性があります。

また、ハードフォークは毎日のように起きるものではないため、それが予告されると大きなイベントとして話題になる傾向もあります。

特に有名な暗号資産(仮想通貨)、ビットコインやイーサリアムのハードフォークがあった際には大々的なニュースとなり、多くの暗号資産(仮想通貨)投資をしている人が稼げるチャンスだと資金を動かしました。ハードフォークには市場を活性化させる影響力があるのです。

ハードフォークはメリットなのかデメリットなのか

自分の持っている暗号資産(仮想通貨)がハードフォークをすることが決まった。

そんな時のことを考えると、多くの人が気になるのは果たしてそれがメリットなのかデメリットなのかという点かもしれません。

リットなら買い足すようなことも検討できますし、逆にデメリットなら急いでそれを売らなければなりません。

結論としては、ハードフォークは小さなメリットがあると言うことができます。

実は、暗号資産(仮想通貨)がハードフォークする際にその暗号資産(仮想通貨)を持っていると、新しく生まれた暗号資産(仮想通貨)も同じ数量だけ貰える可能性があるのです。

タダで暗号資産(仮想通貨)が貰えてしまうのですから、こんなに嬉しいことはありません。

さらに、有名な暗号資産(仮想通貨)のハードフォークなどでは新しく生まれた暗号資産(仮想通貨)もすぐに値段が上がるため、これまで持っていた暗号資産(仮想通貨)と合わせて資産が一気に倍近くになるようなことも期待できるのです。

ただしこれは、全ての暗号資産(仮想通貨)において受け取ることができるわけではなく、またごく一部の取引所でしか受け取れないといった制約があることも多いため、ただ待っているだけで貰えるわけではないことに注意が必要です。

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ハードウォークのまとめ

ここまで、ハードフォークという言葉の意味や特徴について見てきました。

暗号資産(仮想通貨)投資を始めると耳に入ってくることが少なくない単語ですので、ぜひここでその内容を理解してもらえればと思います。

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