暗号資産(仮想通貨)の半減期について
暗号資産(仮想通貨)というこれまでにない新しい存在が世の中に出た今、当然それに関する様々な専門用語も生まれることとなりました。
ここではそんな暗号資産(仮想通貨)に関する専門用語のひとつ、半減期というものについて解説していきたいと思います。
目次
暗号資産(仮想通貨)のマイニング
半減期について説明する前に、事前知識として暗号資産(仮想通貨)のマイニングについて少し触れたいと思います。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインなどの各銘柄は、それぞれ世界中で行われる自身の取引を処理しなければなりません。
しかし、毎秒何件何十件と行われる取引を一か所で捌くのはとても大変です。
そこで、暗号資産(仮想通貨)は取引を様々な人に広く助けてもらうシステムを作りました。それがマイニングです。
マイニングは、パソコンを持っている人がその処理能力を暗号資産(仮想通貨)取引に貸し、謝礼として暗号資産(仮想通貨)を受け取るというシステムになっています。
マイニングをする人は簡単に暗号資産(仮想通貨)を稼げ、暗号資産(仮想通貨)の運営者は沢山の人に手伝ってもらえることで取引の処理が安定する、と両方にメリットがある仕組みです。
暗号資産(仮想通貨)の半減期とは
しかし、そんなマイニングのシステムも暗号資産(仮想通貨)の運営が長く続いていくと問題が生じます。
それは、暗号資産(仮想通貨)にはそれぞれ発行上限が定められていることが原因で引き起こされるものです。
発行上限以上の数の暗号資産(仮想通貨)を発行することはできないため、上限に達してしまうとマイニングの報酬を払うこともできなくなります。
すると、もはや誰もマイニングをしてはくれないでしょう。
そうなれば、暗号資産(仮想通貨)の取引の処理ができず、その暗号資産(仮想通貨)は使い物になりません。
そこで、
早いうちにマイニングの報酬を半分に減らし、発行上限に到達するまでの時間を遅らせるという方法が考えだされました。
このマイニング報酬をこれまでの半分に減らすタイミングを、暗号資産(仮想通貨)の半減期というのです。
報酬がゼロになるわけではないとはいえ、一気にこれまでの半分になってしまうというのは大変な減少幅です。
そのため、多くの人は別の銘柄をマイニングするようになり、その暗号資産(仮想通貨)をマイニングしてくれる人は大きく減ってしまいます。
すると、面白い事態が起こります。
マイニングで得られる報酬が減った上、その暗号資産(仮想通貨)のマイニング自体をする人も少なくなる結果、新しく発行される暗号資産(仮想通貨)の量が大幅に減少、供給よりも需要が大きくなりその値段が高くなる傾向にあるのです。
ここまでの内容を簡単にまとめますと、マイニングの報酬が減る半減期というタイミングがあり、その後には暗号資産(仮想通貨)が値上がりする傾向にある、という内容になります。
各銘柄の半減期
それでは、ここからは銘柄ごとの半減期の予定を少し見ていきましょう。
まずは、暗号資産(仮想通貨)の中でも知名度が最も高いビットコインです。
ビットコインはこれまでも半減期を何度も経ていますが、2020年の5月頃に再びマイニング報酬をカット、半減期となることが予定されています。
半減期まで極めて近い銘柄としては、2018年11月に予定されているリスクや、2019年8月のライトコインなどがあります。
ライトコインと並んでビットコインを改良した暗号資産(仮想通貨)として人気のビットコインキャッシュは、少し遠く2021年8月というのが予測です。
半減期のまとめ
ここまで、暗号資産(仮想通貨)の半減期について書いてきました。
この情報がどう役立つのかと疑問に感じる人もいるかもしれませんが、暗号資産(仮想通貨)の値段が上がるということは、あらかじめその前に買っておくことで稼げるチャンスに繋がります。
つまり、正しい半減期を把握しておくと、暗号資産(仮想通貨)投資で成功できる可能性はグッと高まるのです。
ぜひ自分の投資している暗号資産(仮想通貨)の半減期の情報などを集め、投資額の調整などの際に生かしてみてはいかがでしょうか。