2018年の初めに起きた、暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックにおける暗号資産(仮想通貨)の盗難事件。この事件によって、悪い意味で注目を集めてしまったのがネム(NEM)という暗号資産(仮想通貨)です。

しかしながらネム(NEM)の運営者たちの信頼回復への努力などにより、盗難を受けて半年以上たった今でもその運営は続けられています。

ここではそんな暗号資産(仮想通貨)、ネム(NEM)について、その概要や特徴、取引方法などを見ていきたいと思います。

ネム(NEM)の概要

ネム(NEM)は、2015年に開発された暗号資産(仮想通貨)で、新しい経済活動(NewEconomyMovement)の頭文字3文字から名づけられました。

通貨単位はXEM、ゼムで、1ゼムあたりの値段は数円程度ととても安いものの、発行枚数が約90億枚と多く、暗号資産(仮想通貨)の時価総額ランキングでは常に上位30位程度に入っている人気の存在です。

開発者はUtopianfutureという海外の会社ですが、それとは別にネム財団と呼ばれる存在が2016年に生まれ、その運営を多方向からサポートしています。この財団には日本人もおり、日本語での情報発信や意見交流なども現在盛んに行われています。

ネム(NEM)の特徴

ネム(NEM)の特徴は、まずなんといっても90億枚という発行枚数の多さと、それが既に全て発行されて市場に出回っているという点です。

2100万枚しか発行上限がないビットコインと比べると90億という枚数はとても多く、1枚あたり数円しかしないという安さにも納得できるでしょう。

また、暗号資産(仮想通貨)は時間とともに発行枚数が徐々に増えていくよう調節されているのが一般的ですが、ネム(NEM)はなんとその全てを最初に発行してしまったのです。

そのためこれ以上ネム(NEM)が増えることはなく、ネム(NEM)の需要が増えれば確実にその値段も上がるという分かりやすい仕組みができあがっています。

続いての特徴は、通貨として使えること以外にも様々な機能を持っているという点です。この点でネム(NEM)はビットコインよりもイーサリアムに近く、簡単な送金や書類作成、投票といったインターネット上での様々な活動に使える機能が多く搭載されています。

特にブロックチェーンの高いセキュリティや情報の公開性を生かしたアポスティーユと呼ばれる公的な書類を作成することが可能な機能は暗号資産(仮想通貨)の中でも珍しく、県や市に届け出を出す際などへの応用も期待されており、実現されれば日々の生活がより便利になることは間違いありません。

ネム(NEM)には暗号資産(仮想通貨)の取引作業を手伝い対価を受け取るマイニングのかわりに、ハーベスティングと呼ばれる異なるシステムがあることも特徴です。これは1万ネム以上を持っていれば誰でも始めることができ、マイニングのように専用の器材も必要としない、大変手軽にネム(NEM)を増やすことができる方法となっています。

さらにハーベスティングの種類も複数あり、必要な条件が多いかわりに報酬も高いタイプも選べるため、初心者から長年暗号資産(仮想通貨)に関わってきたベテランまで幅広い人がこのハーベスティングに参加することとなっているのです。

ネム(NEM)の安全性について

コインチェックで盗難被害にあったことから、ネム(NEM)の安全性は他の暗号資産(仮想通貨)と比べて低いと思われてしまいがちです。

しかしながら、ネム(NEM)は不幸にも偶然選ばれてしまっただけであり、そのセキュリティなどは他の暗号資産(仮想通貨)と全く変わりません。

そもそも問題があったのは取引所のセキュリティの低さなので、どんなに安全な暗号資産(仮想通貨)であっても盗難は防げなかったのです。

むしろ褒められるべきは、事件後のネム財団の対応といえます。ネム財団はすぐに盗難されたネムの追跡を行うとともに、被害にあった人への補償などについても取引所とともに対応するという旨を発表しました。暗号資産(仮想通貨)の盗難事件は決して頻繁に起こるものではないため、その対応についても前例の蓄積があるとは言い難いのが現状です。

そんな中でしっかりとした対応を行い、最終的に被害にあった人々への補償も取引所に行わせることを成功させたネム財団は極めて信頼のおける暗号資産(仮想通貨)運営者と考えられるのではないでしょうか。

ネム(NEM)の取引方法

ネム(NEM)は、暗号資産(仮想通貨)取引所によりその取引を行うことが可能です。その取扱いは、日本の暗号資産(仮想通貨)取引所では、知名度が高く利用者数などもビットフライヤーに次いで多いZaif

海外の取引所では、日本語での案内や情報なども豊富な大手のビットトレックス、バイナンスなどで行われています。

手数料の額やネム(NEM)以外に買いたい銘柄などから、自分に合った取引所を見つけ利用するのがお勧めです。

ネム(NEM)まとめ

ここまで、ネム(NEM)の概要や特徴、取引方法などについて見てきました。

ネム(NEM)は、既にその全てが発行されこれ以上増えることはないという点や、ハーベスティングによりそれを自動で増やすことができる点など、他の暗号資産(仮想通貨)にはない様々な特徴を持った存在です。

この記事を読んで興味を持った部分があれば、ぜひネム(NEM)を購入できる暗号資産(仮想通貨)取引所に登録を行い、その取引を始めてみてはいかがでしょうか。

ロゴne
画像の引用元:https://nem.io/press-kit/
チャート
時価総額約660億(2019年4月時点)
発行枚数約90億(2019年4月時点)
発行枚数上限約90億
公式サイトhttps://nem.io/
取扱取引所

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クリプトライフ - 暗号資産(仮想通貨)生活を豊かに -
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ネム(NEM)の今後の将来性

2020年8月のネムの価格予想

ネムといえばやはりコインチェックのハッキングの事もあり日本では有名な通貨かと思います。
ハッキングによるハードフォークはしないなどもあり悪いイメージがついてしまったネム。
そのネムの今現在の価格は3.5円程度とかなりの落ち込みを見せております。
他の通貨と比べても価格の下落が目立ちます。
そのネムの2020年8月の価格予想は0.54円。
ネムは1円を割っているのではないかと思っております。

ネムの独自の特色の一つとして、
ハーベストがあります。
このハーベストですがPolというコンセンサスアルゴリズムを採用しています。
PolはProof of Importanceの略になります。
ネムのネットワークに対する重要度によって決定されています。
この重要度を決定する主な条件というのが、
コイン保有量そして取引量となっています。

またこのハーベストするには最低10000XEMが必要になります。
さらに約3か月程度保有している状態をキープする必要があります。

現状割と手軽にハーベストできてしまいコイン枚数が増えても需要がない。
そうなると売り圧にもなってくる。
今現状の需要と供給のバランスを考える限りよりコインの方が過多になっていきます。
そうなると増えれば増えるほど売り圧力になります。

さらにスーパーノードも存在します、
このスーパーノードは300万XEM異常が必要ですが、
毎日の報酬が70000XEMになります。
これを見て分かる通りかなりの売り圧力があり、
それが解消されるようなプロジェクトが存在しないことです。

これらを鑑みてやはりネムは価格が下落する以外ないというのが個人的な意見になります。
桁外れに枚数が増えていくコインは、
データ的に見ても価格がどんどん下落していき、
価格が上昇していかないというのがデータ的にもでております。
また資金回収というポイントからも売り圧力がより上がりやすいといえます。

今後のネムの動きを見てみると、
2020年2月から3月の間にネムの次期バージョンカタパルトがローチンされるようです。
去年からカタパルトの話は出ていましたがようやくローチンが見えてきました。
このカタパルトでコンセンサスアルゴリズムの改良されるようです。
他にも性能の向上や機能の強化がされるようです。

ネムは日本で色々と動いているのは間違いありませんが、
まだまだブロックチェイン界隈を考えても認知度は低いかなと感じております。
ネムでNFTをなども見られたりしますが、
もし花開くとしても先はまだ長そうかなと感じております。

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