より大きな投資ができる暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引

暗号資産(仮想通貨)のチャートが上がっていくイメージ

暗号資産(仮想通貨)の取引方法というのは、それほど種類があるわけではありません。

そもそもできること自体暗号資産(仮想通貨)を買うことと売ること程度であるため、多種多様な取引が生まれるはずもないのです。

しかしながら、ごく普通の暗号資産(仮想通貨)取引のほかにもう一つ、レバレッジ取引と呼ばれるものが多くの暗号資産(仮想通貨)取引所には用意されています。

これはいったいどういったものなのでしょうか、ここではそんなレバレッジ取引の内容や特徴について見ていきましょう。

暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引とは

そもそもレバレッジ取引とは何かと言いますと、自分の資金を元手に他の人からより大きなお金を借り、それを使って投資を行うことを指す言葉です。暗号資産(仮想通貨)の世界だけの単語ではなく、以前から外国為替などを始めとした投資の世界で使われてきたものでした。

上で書いた意味をそのまま当てはめると、暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引とは、自分のお金を使ってより大きな資金を借り、暗号資産(仮想通貨)取引を行うものということになります。

自分のお金で暗号資産(仮想通貨)を売買するごく普通の暗号資産(仮想通貨)取引とは少々異なることから、わざわざレバレッジ取引と名前がつけられているのも納得かもしれません。

ちなみに、暗号資産(仮想通貨)の世界ではビットコインが他の銘柄と比べあまりにも有名であることから、レバレッジ取引のことをビットコインFXと呼ぶこともあります。ここで、FXというのも投資に関する言葉で、レバレッジ取引に似た意味を持つものです。

レバレッジ取引のメリット

では、普通の暗号資産(仮想通貨)取引と比べ、レバレッジ取引にはどんなメリットがあるのでしょうか。

まず、取引に使うことができる資金が大きく増えます。

自分のお金を元手に、多くの取引所では5倍から10倍、中には25倍もの資金を借りられるような取引所もあるため、それだけ多額のお金を動かすことができるようになるのです。仮に、暗号資産(仮想通貨)取引に成功し10万円の利益が出たとしましょう。

これだけでもとても嬉しいことですが、もしレバレッジ取引をしていて5倍の資金を動かしていたのなら利益は50万円、10倍なら100万円、25倍なら実に250万円もの稼ぎになっていたのです。

こう見ると、より大きな資金を動かせるというレバレッジ取引の利点が分かりやすいのではないでしょうか。

運用できる資金を増やすことができる一方で、暗号資産(仮想通貨)に使うお金を減らすことができるのもレバレッジ取引のメリットです。

暗号資産(仮想通貨)投資を始めたいけれど、動かせるお金が10万円程度しかない。これでは、折角値上がりのタイミングを掴めてもそれほど稼ぐことはできません。その値段が10倍になれば100万円近くを稼げるものの、相当なマイナーコインを狙わなければそれほどの値上がりを期待するのは難しいでしょう。

そこで、レバレッジ取引の登場です。これを使えば、10万円しか暗号資産(仮想通貨)取引に使えるお金がなくても、50万円、100万円という大金を借りて運用をすることができるのです。

たった10万円の元手で100万円を動かし、数10万円の利益を手に入れる、なかなか魅力的な話ではないでしょうか。

レバレッジ取引にかかる手数料

レバレッジ取引のデメリットとして多くの人が気にするのが、お金を借りるために必要な手数料です。お金を借りるとどんどん利子が膨らんでいき、返せなくなってしまうといった常識があるためそう思ってしまいがちなのですが、実はレバレッジ取引に必要な額はそれほど大きくありません。

取引所間の競争もあって、基本的に一日借りた額の0.01から0.05%程度が手数料となっています。これは100万円を借りた場合100円から500円と驚くほど安いもので、取引に成功した場合に得られる利益の増加を考えるとあまり気にする必要はないでしょう。

まとめ

ここまで、暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引について基本的な内容を見てきました。

安い手数料で自分の資金の何倍ものお金を借り、それを使って暗号資産(仮想通貨)の取引ができる。そんな言葉に興味を感じたら、ぜひレバレッジ取引を利用してみてはいかがでしょうか。

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