暗号資産(仮想通貨)をタダで貰うことができ、パソコンさえあれば誰でも始められるのがマイニングですが、高いスペックのパソコンがなければ稼げないなど、それを行うには一定のハードルもあります。持っているパソコンの性能が低く、マイニングをしたいけれど諦めてしまった、そんな人に朗報です。実はクラウドマイニングと呼ばれる、マイニングよりもさらに敷居が低い存在があるのです。

ここではそんなクラウドマイニングについて、マイニングとの違いや方法、注意点などを見ていきたいと思います。

マイニングとの違いと共通点

まず、クラウドマイニングはマイニングとどのように違うのでしょうか。

クラウドマイニングと言うのは、マイニングを行っている企業に投資をし、そこで得られた利益を投資額に応じて配当として受け取るという、株のような仕組みを持つものです。具体的にはハッシュレートの契約を行い、契約期間内にこのハッシュレートに準じたマイニング報酬を配当として受け取れます。そのため、マイニングにはパソコンが必要ですが、クラウドマイニングにはそれが必要ありません。

その代わり、逆にクラウドマイニングでは、マイニングでは必要なかった資金が必要となります。暗号資産(仮想通貨)を購入するわけではありませんが、マイニングをしている組織に対し投資をし、配当を受け取るという仕組みのため、その資金が大きければ大きいほど稼げることになります。

一方でマイニングとの共通点としては、暗号資産(仮想通貨)の値上がりや値下がりといった価格変動の影響を受けることなく、比較的安定してマイニングの報酬を得ることができるというものがあります。

クラウドマイニングの方法

クラウドマイニングは、クラウドマイニングサービスに登録をし、お金を入金、マイニングをする銘柄を選ぶことでそれを利用することができます。世界には様々なクラウドマイニングサービスがあり、手数料が安いもの、配当額が大きいもの、お得なキャンペーンを頻繁に行っているもの、日本語で利用できるものなど、実に様々な特徴を持っています。そのひとつひとつをここで紹介することはしませんが、自分に合ったサービスを選ぶのがお勧めです。また選択の際には、お金を預けることからサービスを運営する会社の経営状況や評判、規模などについても意識した方が良いでしょう。

クラウドマイニングのメリットとデメリット

ここでは、クラウドマイニングのメリットとデメリットについて書いていきたいと思います。

まずメリットとしては、収入が大きく、安定しているという点があります。自宅で設備を揃えてマイニングをしたとしても、せいぜいひと月に一万円稼げるかどうかです。しかしクラウドマイニングは投資額をいくらでも増やすことができるため、それに応じて配当も大きくなり、毎月コンスタントに数十万円を手に入れるようなことも夢ではありません。

一方デメリットとしては、リスクの大きさが挙げられます。自宅でするマイニングは、失敗してもお金を失うようなことはありません。しかしクラウドマイニングは最初に払った資金は戻ってこない上、暗号資産(仮想通貨)の状況によっては配当金の額が大きく下がってしまうような可能性もあるのです。マイニング報酬が減るような事態と言うのは決して多くないものの、最悪の場合投資した金額すら戻ってこなくなるためこのリスクの高さはクラウドマイニングをする上での注意点になります。

まとめ

マイニングと言う名前こそついているものの、クラウドマイニングとマイニングは、全く違うものと考えた方が良いでしょう。

かたやマイニングをする設備は必要ない代わりに投資のための資金が必要になるクラウドマイニング、かたや資金は必要ない代わりに設備が必要となるマイニング、それぞれメリットとデメリットは大きく異なっています。なので、マイニングをする際にはどちらにするか、自分に合った方法を選択していただければと思います。