THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2017 TOKYO に行ってきました

2017年8月1日

7月26日に虎ノ門ビルズで開催されたブロックチェーン関連イベントにいってきたメモや雑感です。全部は聞けなかったので印象に残った部分だけピックアップします。すでに大手メディアでレポートが上がっていますのでそちらを見るとほぼほぼの内容や雰囲気はキャッチできます。

ビットコイン、長期的にはどのように拡大するのか -CoinChoice
https://coinchoice.net/news/event_report_ncc1/
THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2017 TOKYO:AIとブロックチェーンの融合 -DIGIDAY
http://cryptocurrencymagazine.com/the-new-context-conference-2017-tokyo-ai-and-blockchian
「みんなお金儲けに走りすぎ」ビットコインが直面する標準化の壁 -ホウドウキョク
https://www.houdoukyoku.jp/posts/15886

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Opening Remarks はじめに

スピーカー:伊藤穰一さん

・これまでネット上に掲載されているインタビューでの論旨と同じく、ブロックチェーンは今のところインターネットでいうW3C、ICANN、IETFのような標準化団体もなく技術的には黎明期。今後様々な技術的な議論や実践を経て整備されて来る。
・過去のインターネットの歴史を考えると今のR3はNTTがやっていたキャプテンのようなもの。キャプテンは壮大な実験だったが18万くらいで終わった。ただ、キャプテンがあったからこそわかったことがある
・現段階ではCISCOやそれに乗っかる例えばamazonのような企業は誕生していないが、いずれはこのような企業が出てくる

全般的な内容は伊藤穰一さんがこれまでにコメントされている内容と違わずでしたが、ご本人の肉声で同じ内容を聞くだけでも説得力が違って面白い。
伊藤穰一さんのこれまでの考えはDIGIDAYの下記記事がよくまとまっています。

インターネットの次、ブロックチェーンの基盤を固めるとき:伊藤譲一氏、村井純氏らが指摘 -DIGIDAY
http://digiday.jp/platforms/blockchain-next-future-internet/

KEYNOTE:Linuxとビットコイン(ブロックチェーン)のシンメトリーな関係:8年の軌跡

スピーカー:Rusty Russelさん

・RusselさんはLinuxのコア開発者だったがブロックチェーンのコア開発に見を転じた。
・Linuxとブロックチェーンの展開は重なるところが多い
・Linuxはオープンソースで最初は大手企業は見向きもしなかったが今や殆どのサーバーLinuxベースで稼働している。さらにAndroidもLinuxベース。但しデスクトップPCは結果としては置き換えられなかった。
・ブロックチェーンもLinuxと同じように全世界に拡がっていく可能性を秘めている
・但し、Linuxとブロックチェーンでは当然異なる部分もある。例えば犯罪。Linuxではお金を盗まれるようなことはなかったが、すでに多額のSCAM被害が発生している。裏を返せばそれだけ可能性を秘めているとも言える
・ビットコイン、ブロックチェーンについてはフィージビリティなど、維持するのにマイナーは毎日5億円のコストかかっているなどまだまだ課題が多い。待てば帯域は4年で2倍になるので速度は改善される。安全性を多少妥協すればコストは安くできるがビットコインの場合はそぐわない。レイヤー2での拡張可能性はある。
・ブロックチェーンそのもので儲けるのではなくその上のレイヤーにビジネスチャンスがあると考えてる。Linuxでも10億ドル規模の企業はRed Hatのみだが、その上のレイヤーで多くのプレイヤーがいる。

ブロックチェーンにまつわる温故知新

スピーカー:松尾真一郎さん

・今のビットコインを構成するゲノムともいえる要素は、Modern Cryptography、Privacy Against Government、Digital Cash、Cost and Game Theory、Decentralizationの5つ
・ビットコインの出自を認識することで今後何を残すべきか何を変えるべきかなどのベースができる。

その他面白かったこと

「次にくる、ブロックチェーンの真価は何か?」のセッションでの電通の大越いづみさんのコメントが心に残った。
広告代理店たる電通の大越さんはビットコインやブロックチェーンの浸透により一般消費者の行動がどう変わっていくのか?に興味をお持ちとのこと。私も大越さんの考えには賛同で、秘密鍵、自分で管理しろって言われても嬉しい消費者はいるのか?自己責任と言われても自分で責任をもつような教育を受けていない日本人がほとんどの中、きっと戸惑う人は多いはず。ただ、流れは遅かれ早かれ否応なしにやってくるため、そこに備えてどう対応していくのかの準備が必要になると思う。いろんな勉強会があるがその点については触れてはいないが大衆化の過程は必要でこれからいろんな摩擦が増えてくるだろう。ValuやTimebankなど新しいサービスが登場している日本、SNSでは業界人を中心に盛り上がり一定のキャズムは超えてきているが、新しいシステムが浸透するにはまだまだ課題が残っている。

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