ビットフィネックスとテザー問題再燃
ゴールデンウイーク前大きく下落後、再度上昇しつつあるビットコイン。
以前の高値を更新して現在60万円台を維持しています。
さてそんなビットコインですが、またもやテザー問題です。
個人的にも世間的にもいい加減にしてほしいかなと思われるテザー。
特に下落時にテザー問題が浮上してきます。
今回もですが、ニューヨーク州のレティーナ・ジェームズ司法長官がビットフィネックスとステーブルコインのテザーを追訴したというニュースが流れました。
控訴によると、ビットフィネックスが顧客の資金と自社の資金を混ぜて保管していた。
提携先でパナマに拠点を持つ決済サービス企業のクリプト・キャピタル関連の損失補填のために7億ドルのテザーを使っていたようです。
ちなみに、ビットフィネックスとテザーのCEOは同一人物で、ジャン・リュードヴァイカス・ヴァン・デァ・ヴェルデ氏になります。
米ドルとのステーブルコインであり、米ドルと1:1で連動すると主張するテザーですが、
昨今米ドルとの1:1固定レートで交換できていない状態です。
さらにテザー社とビットフィネックスを警戒する動きが出てきているようです。
暗号資産(仮想通貨)ATMを提供しているCoinFlip社は、先日発行されたTron版USDTの新規サポートの延長を発表。
TronのCEOの方もテザー社とビットフィネックスの問題が解決されるまで報酬プログラムの延期をすることにしたようです。
そして一番ネックであったテザー社が発行するUSDTの裏付け資産の事についてですが、
26%のテザーは米ドルの裏付けがないとないとする、宣誓供述書の記述をテザー社の顧問弁護士が行ったことが明らかになりました。
これにより相当厳しい状態に立たされるのは間違いないと思っています。
業界の健全化を考えればここまで根深い問題を残してしまったテザー社とビットフィネックスについての今後はとても重要になると思っています。
今回はもう一つ暗い話題ですが、こちらもアリゾナ州の男性と、イスラエル女性を暗号資産(仮想通貨)取引所へのシャドーバンキングサービスを提供したことで起訴されました。
このシャドーバンキングサービスですが、主に銀行を介さない金融取引を指します。
この問題は暗号資産(仮想通貨)を使うと割と簡単に個人でもできてしまうので注意が必要です。
特にここ最近良い話題も多いのですが、暗号資産(仮想通貨)におけるグレーな部分がどんどんと取り締まりされているように思えます。
米中貿易戦争やマネーロンダリング絡みなどがあるのだと思います。
イランや北朝鮮など含め金融機関が以前よりも厳しく監視されてきているのもあると思います。他にも北朝鮮では背取りなども厳しくなっています。
最近は特に金融制裁も多いので当然抜け穴になりえる暗号資産(仮想通貨)も今まで以上に厳しく監視されていると思います。
春が近そうで遠いそんな印象を最近感じます。