暗号資産(仮想通貨)の未来

未来の通貨、これまでにない革新的な存在と誉めそやされることもあれば、盗難事件などで一気にその信頼感が揺らぐこともある暗号資産(仮想通貨)。

そんな暗号資産(仮想通貨)の将来は、一体どのようなものになるのでしょうか。

暗号資産(仮想通貨)はこれまでの人類の歴史において存在しなかった全く新しいものであるため、誰にも正しい未来を断定することはできません。

しかしながら、いくつかの道を予測することは可能です。ここでは、そんな暗号資産(仮想通貨)の将来について、三つに分けて見ていきたいと思います。

大々的に発展する

まず考えられるのは、暗号資産(仮想通貨)がさらに今よりも世の中に広がり、あらゆる国において使われるお金のスタンダート的な存在になることです。コンビニや自動販売機はもちろん、スーパーやデパートなどでも暗号資産(仮想通貨)による決済が当たり前、誰もクレジットカードや現金は持ち歩かなくなります。

暗号資産(仮想通貨)を使ったゲームやサービスもさらに増え、暗号資産(仮想通貨)で利用できないものはほとんどなくなるでしょう。会社からの給料なども、暗号資産(仮想通貨)で支払われるかもしれません。

一見夢のようにも見えますが、既にアフリカのような自国の通貨の信頼が低い国ではビットコインが非常に強い存在感を示しているように、決して荒唐無稽とも言い切れない将来となっています。

一般的な通貨はそれを作るためにコストがかかるため、そういったことも不要な暗号資産(仮想通貨)の持つ潜在的なメリットは計り知れません。

しかしながら、このような輝かしい未来を暗号資産(仮想通貨)が迎えるためには、それがハッカーなどによって盗まれるといった不信につながる事態をなくす必要があります。

暗号資産(仮想通貨)自体のセキュリティは極めて高いものの、取引所やウォレットの安全性がそれに追いついていないため、様々な取り組みを行い、安心して暗号資産(仮想通貨)を使い、預けられるような環境を世界規模で構築することができるかどうかが肝となるでしょう。

また、この場合暗号資産(仮想通貨)銘柄が多すぎると決済が複雑になるため、数種類程度への集約も行われることになるかもしれません。

使われ続けるが、大きく需要を伸ばすことはない

次は、暗号資産(仮想通貨)が現在と同じか、それよりも少しだけ高い人気や利用者を得て使われ続けるという場合です。暗号資産(仮想通貨)が天下を取るような事態には至らないため、国の発行する硬貨や紙幣といった現物のある通貨も普通に残り、両者は使い分けられて共存することになります。

ある意味、今の日本の状況とほとんど変わらない、あるいは大きな変化がなく延長線上にある将来と言えるかもしれません。

一般的に考えれば、天下を取るわけでも消えてしまうわけでもない、この中間的な予測は一番暗号資産(仮想通貨)の将来に近いと思われます。

ただしこの予想は、今と同じ程度のごく一部の店やネットショップで使え、暗号資産(仮想通貨)を使えるゲームやサービスもある程度で終わってしまうのか。

それとも取って代わりこそはしないものの、円やドルといった通貨のかなり強力なライバルにまで暗号資産(仮想通貨)が成長し、互いにしのぎを削り合うことになるか。

とかなり幅が広くなっています。また、暗号資産(仮想通貨)の種類についても、今よりもさらに増え多種多彩な銘柄が存在する世界になるか、淘汰が進みビットコインやイーサリアムのような有名な銘柄しか残らないかといくつもの可能性が考えられるのです。

そのため、どの程度まで暗号資産(仮想通貨)が発展しどんな世界になるかには様々な意見があり、予想や考察が特に盛んな将来と言えるでしょう。

完全に消えてしまう

最後は、暗号資産(仮想通貨)という存在がなくなってしまう、あるいはほとんど使われなくなるというような場合になります。暗号資産(仮想通貨)は既にその銘柄だけでも千を超えており、全てがなくなるようなことはあまり考えられませんが、一方で詐欺事件や犯罪組織の取引などで悪用された結果として世界全体で規制が行われ使いにくくなることは十分にありえます。

今はまだ事件へのつながりは明らかになっていないものの、大規模テロや人身売買、麻薬密売といった犯罪に暗号資産(仮想通貨)がその匿名性を生かして用いられていることがはっきりした場合、世界各国は本腰を入れて暗号資産(仮想通貨)の規制に取り組まざるを得なくなってしまうでしょう。

もっとも、そのような悪用されない暗号資産(仮想通貨)を開発することも不可能ではないため、これはもっとも可能性の低い未来と言えます。

まとめ

ここまで、暗号資産(仮想通貨)の将来性について、大きく三つに分けてその予想を書いてきました。

このうちどの道を暗号資産(仮想通貨)が辿るかは現在のところ分かりませんが、暗号資産(仮想通貨)に関する法整備のニュース、暗号資産(仮想通貨)の値動き、暗号資産(仮想通貨)で利用できるサービスの変化など、将来予測の参考になる情報は非常に様々です。

暗号資産(仮想通貨)への投資を行い、自分の資金が増えるか減るかがかかっているような人はもちろんですが、少し暗号資産(仮想通貨)に興味があるだけの人であっても、ぜひ色々な情報を集め、暗号資産(仮想通貨)の今後を予想してみてはいかがでしょうか。

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