詐欺の装う仮面

暗号資産(仮想通貨)への投資は、今最も流行りの投資と言えるかもしれません。

少ない資金からでも始められ、数倍や数十倍の稼ぎも夢ではなく、何より歴史が短いため株やFXのように過去のチャート分析といった勉強も不要。誰しもが手軽かつ簡単にお金を増やすことができるということで、人気が出ない方がおかしいかもしれません。

このようなお金が大きく動く中では、当然暗号資産(仮想通貨)を始めようという初心者を狙った詐欺も横行します。

ここでは詐欺にあわないための参考となる、詐欺のタイプや特徴などを見ていきましょう。

暗号資産(仮想通貨)を買いませんか詐欺

一番単純な手口なのが、適当に形だけを整えたコインやお札のようなものを見せられ、このビットコインを格安で売るから買わないかと言われるものです。

分かる方には分かると思いますが、暗号資産(仮想通貨)は実体のないデータだけのお金であるため、そのようなコインやお札はもちろん、小切手のようなものであっても一切存在しません。

誰がそんな手抜きの詐欺にひっかかるのだと思う方もいるかもしれませんが、暗号資産(仮想通貨)を一切知らない人にとってこの方法は少なくない効果を発揮します。今流行りの暗号資産(仮想通貨)をこの場で売ってもらえ、しかもその値段は時価の数割引き。

テレビで暗号資産(仮想通貨)という言葉だけは聞いたことがあるけれど、その詳細はまったく知らないようなお年寄りなとは特に注意が必要です。

必ず稼げる詐欺

とはいえ暗号資産(仮想通貨)を少しでも知っている人には上で書いた詐欺は通用しません。

そこで次に生まれたのが、暗号資産(仮想通貨)で必ず稼ぐことができる、元本も保証するなどという詐欺です。プロの投資家やコンサルタント、AIサポートなど、もっともらしく稼げる理由を並べ、自分達に資金を預けるよう勧めてきます。

しかしながら、この世界に必ず稼げる投資などありません。

どれだけ暗号資産(仮想通貨)で成功した人であっても、投資をした通貨全てで利益を得ているわけではないのです。

90%以上など巧みに確実ではないことをアピールする詐欺もありますが、どちらにせよそれほど稼げる手段があるのであればむしろそれを隠すはず。

稼げる方法があると堂々宣伝するようなものは、まず詐欺と見て間違いありません。

誇大広告詐欺

これは新しい暗号資産(仮想通貨)の銘柄が公開される少し前などに良く起きるものです。

暗号資産(仮想通貨)の運営会社が自分達の暗号資産(仮想通貨)を、大手企業が出資してくれている、画期的な機能があり世界を変えるなどと喧伝、値上がりするかもという期待感を吊り上げます。

しかし蓋を開けてみるとそのようなことは全て根拠のない嘘であり、実際には値段が上がるどころか下がってしまうという詐欺です。

運営者は期待した人が買って値段が上がった瞬間に持っている暗号資産(仮想通貨)を全て売り、その後は暗号資産(仮想通貨)のことなどほったらかしにしてしまいます。

この詐欺の対処法は、新規上場暗号資産(仮想通貨)に手を出す際には良く調べてからにするということです。

特に後ろ暗い部分がない暗号資産(仮想通貨)であれば、様々な情報を必ず公開しています。

根拠のない怪しい情報が見られたり、そもそも情報が揃っていないような場合には、詐欺の可能性があると考え注意した方が良いでしょう。

詐欺に注目と注意の促し

気をつけたい暗号資産(仮想通貨)詐欺のまとめ

ここまで、暗号資産(仮想通貨)の詐欺について見てきました。

そもそも暗号資産(仮想通貨)はデータだけの存在であり実体を持たず、その投資で必ず稼げるような方法もない。

また、新しい暗号資産(仮想通貨)は注目を集めるためにその良い点を宣伝するけれど、内容が正しいかどうかには十分注意する必要がある。

こういったことを頭に入れておいてもらえれば、暗号資産(仮想通貨)の詐欺にひっかかり損をしてしまうような危険を大きく減らすことができるのではないかと思います。